全館空調って
どうなの?
家中どこにいても
快適な温度。
廊下や脱衣所まで
温度差が少ない。
各部屋にエアコンを
取り付ける必要がなく、
見た目もスッキリ。
新築や注文住宅で
全館空調を検討している方なら、
とても魅力的に
感じると思います。
実際、
全館空調には
たくさんのメリットがあります。
でも、
エアコンを日々分解し、
内部を洗っている職人として、
導入する前に
考えてほしいことがあります。
「その全館空調、
10年後、20年後まで
考えて選んでいますか?」
全館空調が
悪いわけではありません
最初にお伝えします。
ONE★STARは、
全館空調そのものを
否定したいわけではありません。
家全体の温度を
管理しやすい。
部屋ごとの
温度差を抑えやすい。
壁掛けエアコンが減り、
室内もスッキリする。
全館空調だからこそ得られる
快適性があります。
その快適性を
何より優先したい。
それなら、
全館空調という選択も
ひとつの正解だと思います。
大切なのは、
「何を優先したいのか?」
メリットだけではなく、
その裏側にある
デメリットまで知った上で、
天秤にかけて
選ぶことだと思っています。
そもそも
全館空調とは?
「全館空調」といっても、
すべてが同じ構造では
ありません。
専用の空調室を
設けるもの。
天井裏や床下を
利用するもの。
ダクトを使って
各部屋へ空気を送るもの。
換気システムと
組み合わせたもの。
メーカーや
ハウスメーカーによって、
構造や仕組みは
大きく異なります。
そのため、
この記事の内容が
すべての全館空調に
そのまま当てはまる
わけではありません。
ここでは主に、
空調機からダクトを通して
各部屋へ空気を送るタイプを、
エアコンクリーニング職人の
目線から考えてみます。
全館空調でも
エアコンは汚れます
全館空調でも、
空気を吸い込み、
冷やしたり
暖めたりして、
再び室内へ
送り出しています。
冷房や除湿では、
熱交換器が冷えることで
結露水も発生します。
ホコリ。
水分。
湿度。
使用環境。
さまざまな条件が重なれば、
内部に汚れやカビが
発生することがあります。
これは、
一般的な壁掛けエアコンでも
同じです。
新品だから。
高級なエアコンだから。
全館空調だから。
汚れないわけでは
ありません。
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「新しいエアコンなら
汚れないって本当?」
だからこそ、
ONE★STARが
気になるのは、
「汚れること」
ではありません。
汚れたあと、
「どうやって
キレイにするのか?」
そこです。
エアコン本体は
洗える場合があります
全館空調でも、
空調室などに設置された
エアコン本体を
分解洗浄している
業者さんはあります。
フィルター。
熱交換器。
送風ファン。
ドレンパン。
機種や構造によって
対応できる範囲は違いますが、
空調機本体だけなら、
クリーニングできる場合も
あります。
では、
その先は?
各部屋へ続く
ダクトの内部は?
全館空調には、
空調機から各部屋へ
空気を送るため、
天井裏などに
ダクトが張り巡らされた
システムがあります。
そのダクトを通った空気が、
各部屋の吹出口から
出てきます。
では、
そのダクト内部が
汚れたら?
ホコリが溜まったら?
カビが発生したら?
どうやって
キレイにするのでしょうか。
本体だけ洗えば
本当にキレイ?
毎年、
エアコン本体を
クリーニングする。
それ自体は、
設備を清潔に保つために
大切なことだと思います。
でも、
本体を毎年洗えば、
全館空調システム全体が
キレイになるのでしょうか?
空調機本体の先には、
各部屋まで続く
空気の通り道があります。
本体をキレイにしても、
その先のダクト内部まで
同時にキレイになるわけではありません。
「本体はキレイ。」
でも、
「ダクト内部は?」
ONE★STARが
全館空調を見るとき、
最も気になる部分の
ひとつです。
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「エアコンクリーニングって
本当に必要なの?」
じゃあダクトを
洗えばいい?
では、
ダクト内部まで
洗浄すればいいのでしょうか。
ダクト清掃を行う業者や、
水を使わない清掃方法なども
存在します。
しかし、
もし水を使って
ダクト内部を洗浄するなら、
別の疑問が出てきます。
「その水、
どこへ流しますか?」
各部屋の吹出口まで
流すのでしょうか。
吹出口の下で、
バケツを置いて
受けるのでしょうか。
さらに、
もっと気になることがあります。
「ダクト内部に、
水が残らない
保証はありますか?」
空調ダクトは
排水管ではありません
エアコンには、
冷房時に発生した
結露水を排出するため、
ドレン配管があります。
水を排出するための
配管です。
でも、
空調ダクトは違います。
ダクトの目的は、
「空気を運ぶこと。」
洗浄水を排出するための
配管ではありません。
天井裏などに
張り巡らされたダクトが、
洗浄水を流すことまで考えて、
すべて適切な勾配で
施工されているとは限りません。
もし、
途中に低くなった部分が
あったら?
そこへ洗浄水が
残ったら?
キレイにするために
水を入れたのに、
内部に水分が残り、
それが新たなカビの原因に
なってしまったら?
だからONE★STARでは、
単純に、
「汚れたら洗えばいい」
では済まない設備だと
考えています。
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正しい排水について」
見えない場所だから
難しい
一般的な壁掛けエアコンなら、
分解することで、
熱交換器。
送風ファン。
ドレンパン。
吹出口。
内部の状態を
直接確認できます。
汚れていれば、
必要なところまで分解して
洗浄することもできます。
しかし、
天井裏などを通る
長いダクトは、
簡単に取り外して
内部全体を見ることができません。
途中で枝分かれしている
場合もあります。
家が完成したあとでは、
簡単にアクセスできない場所も
出てきます。
見えない。
簡単には触れない。
簡単には洗えない。
家を建てる前に、
この「清掃性」についても
考えてほしいと思います。
お掃除機能付きなら
安心?
全館空調に使用される
エアコン本体にも、
お掃除機能付きや
多機能モデルが
採用される場合があります。
フィルターを
自動で掃除してくれる。
さまざまなセンサーや
便利な機能が付いている。
もちろん、
それらの機能に
メリットを感じる方もいます。
でも、
「多機能であること」と、
「清掃しやすいこと」は、
まったく別の話です。
フィルターを
自動で掃除しても、
熱交換器。
送風ファン。
ドレンパン。
そして、
各部屋へ続く
ダクト内部まで、
すべてキレイにしてくれる
わけではありません。
さらに、
機能が増えれば、
構造や部品も
複雑になる場合があります。
そのエアコンを、
限られたスペースしかない
空調室の中で、
将来、
分解する。
修理する。
部品を交換する。
そして、
本体そのものを
交換する。
そこまで考えてみてください。
「その便利な機能は、
10年後にも
メリットでしょうか?」
分解できることと
洗いやすいことも別
エアコンは、
たくさん分解すれば
偉いわけではありません。
大切なのは、
汚れている場所へ
きちんとアクセスできること。
そして、
必要な部分を
きちんと洗えることです。
一般的な壁掛けエアコンでも、
機種によって、
構造。
分解方法。
清掃性。
メンテナンス性は
大きく違います。
それが、
住宅そのものに組み込まれた
全館空調になれば、
さらに条件は
複雑になります。
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「完全分解って
本当に必要?」
エアコンは
いつか交換します
家は、
何十年と
住み続けるものです。
でも、
その中にある空調設備まで、
永久に使えるわけでは
ありません。
故障することもあります。
部品がなくなり、
修理できなくなることも
あります。
そしていつか、
本体を交換する日が
やってきます。
ここでも、
全館空調ならではの
問題が出てきます。
10年後、
誰が交換しますか?
一般的な壁掛けエアコンなら、
家電量販店。
街の電気屋さん。
エアコン工事業者。
空調設備業者など、
交換を相談できる
選択肢があります。
でも、
全館空調では
同じようにいくとは限りません。
狭い空調室。
天井裏。
壁の中。
隠蔽配管。
特殊な設置環境。
脚立をまともに
立てられないような、
限られた作業スペース。
一般的なルームエアコンの
標準工事とは、
条件が大きく異なることも
あります。
特に、
隠蔽配管を使用した
エアコン交換は、
一般的な露出配管の
交換工事とは違います。
設置状況によっては、
家電量販店や施工業者から
対応が難しいと
判断される場合もあります。
では、
「そのとき誰に頼みますか?」
交換できる業者を
探すところから
始まるかもしれません
技術的には、
交換できる設備だったとしても、
実際にその工事を
引き受けてくれる業者が、
簡単に見つかるとは
限りません。
現地調査をしてもらう。
設置状況を確認する。
隠蔽配管が
再利用できるのか確認する。
新しい機種を
搬入できるのか確認する。
古い機種を
搬出できるのか確認する。
作業スペースが
確保できるのか確認する。
そして、
ようやく、
施工できるかどうかを
判断してもらう。
せっかく見つけた業者から、
「この工事は
対応できません。」
と言われる可能性も
考えておく必要があります。
見つからなかったら?
他に対応してくれる業者が
見つからなければ、
最終的には、
家を建てた
ハウスメーカー。
工務店。
指定された空調業者などへ、
再び相談することに
なるかもしれません。
ここで問題になるのが、
「選択肢の少なさ」です。
一般的なエアコンなら、
複数のお店から
見積もりを取り、
機種。
工事内容。
価格。
それぞれを比較することも
できます。
でも、
特殊な設備で、
対応できる業者そのものが
限られてしまえば、
比較したくても
比較できないかもしれません。
ONE★STARが心配なのは、
単純に、
「交換費用が高い」
ということだけではありません。
「自分で選べる選択肢が
少なくなること。」
ここも、
導入する前に
知っておいてほしいことです。
初期費用と
電気代だけで考えない
全館空調を比較するとき、
導入費用。
電気代。
省エネ性能。
快適性。
こうした部分は、
とても分かりやすい
比較材料です。
でも、
住宅と空調設備を
10年、20年使うなら、
それだけではありません。
定期的なメンテナンス。
クリーニング。
修理。
部品交換。
本体交換。
そして、
その作業に対応できる業者が
どれだけいるのか。
「導入したあとに必要になる
維持管理まで含めて考える。」
これは、
全館空調だけではなく、
高機能なエアコンを選ぶときにも
大切な考え方だと思います。
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省エネモデルって本当にお得?」
契約する前に
聞いてください
全館空調を
検討しているなら、
ハウスメーカーや
工務店、
空調メーカーの担当者へ、
契約する前に
聞いてみてください。
「ダクト内部が
汚れたらどうしますか?」
「カビが発生した場合、
内部全体を
清掃できますか?」
「どのような方法で
清掃しますか?」
「清掃後は、
どうやって
乾燥させますか?」
そして、
将来についても
聞いてください。
「10年後に本体交換が
必要になったら?」
「御社以外の業者でも
交換できますか?」
「隠蔽配管は
再利用できますか?」
「現在の機種が
廃番になった場合は?」
「交換するための
作業スペースはありますか?」
「古い本体を搬出して、
新しい本体を
搬入できますか?」
「交換には、
どれくらいの費用が
想定されていますか?」
今すぐ交換するわけでは
ありません。
でも、
家を建てる前だからこそ
聞けることです。
全館空調で
後悔しないために
ONE★STARが伝えたいのは、
「全館空調は
やめた方がいい。」
という話ではありません。
快適性。
デザイン性。
家中の温度差。
省スペース。
初期費用。
電気代。
省エネ性能。
清掃性。
メンテナンス性。
修理のしやすさ。
交換のしやすさ。
将来の維持費。
そして、
業者を自由に
選べるかどうか。
全部を100点にする設備は
なかなかありません。
だからこそ、
「何を優先したいのか?」
それを考えてほしいんです。
天秤に乗せて
考えてください
全館空調によって得られる、
毎日の快適な暮らし。
それには、
大きな価値があります。
一方で、
10年後。
20年後。
汚れたとき。
カビが発生したとき。
故障したとき。
修理するとき。
そして、
交換するとき。
その未来まで、
同じ天秤に
乗せてみてください。
「快適性を
優先するのか。」
「清掃性を
優先するのか。」
「将来の維持管理の
しやすさを優先するのか。」
正解は、
人によって違います。
だからこそ、
メリットだけで決めず、
デメリットまで知った上で
選んでほしいと思います。
ONE★STARでは
全館空調のクリーニングを
承っておりません
この記事は、
全館空調クリーニングの
ご依頼をいただくために
書いたものではありません。
日々、
エアコンを分解して、
内部のホコリや
カビと向き合っている
職人だからこそ、
家を建てる前に、
「清掃する未来」
まで考えてほしい。
そして、
空調設備を長く使うなら、
「交換する未来」
まで考えてほしい。
そのことを
お伝えしたくて書いています。
全館空調には、
全館空調の良さがあります。
一般的な壁掛けエアコンには、
壁掛けエアコンの
良さがあります。
どちらが正解かを、
ONE★STARが
決めることではありません。
「何を優先したいのか?」
今日の快適性だけではなく、
10年後。
20年後。
その家で暮らす未来まで
天秤に乗せて、
自分に合った空調設備を
選んでください。
壁掛けエアコンの
ご相談はこちらから
全館空調のクリーニングは
承っておりませんが、
一般的な壁掛けエアコンや
お掃除機能付きエアコンの
分解クリーニングは、
ONE★STARが
責任を持って対応いたします。
汚れが気になる方、
長く大切に使いたい方は、
ぜひお気軽にご相談ください。